この本は新宿で見つけました。小さな本屋です。
切断を忘れられたそのページの中では
何かがうごめいているように見えました。
特別なものを見つけたような気がした私は
誰に言うでもなく支払いをして、大事に家に持ち帰りました。
4年か5年前のことです。
そこにいる物語は何を思っているのでしょうか。
誰に読まれることもなく、理解を求めるでもなく
壊れた録音テープにように
ただじっと、後期にだけ満ちて
そこに居るようです。
読むことの叶わない物語を目の前に
私は自分の盲目性から、点字を考えました。
目で見るという行為のあまりに簡単な破綻と同意に、
故に、世界が存在するという確かな主張に
私は強さを見た気がしました。
( 点字が打たれた紙に青ペンで書いたテキスト )
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