3.11にしゃぼん玉を吹きながら、歩いて家に帰る(2018)

企画、デザイン、パフォーマンス(Twitter、facebook、Instagramの投稿で、ライブ配信)

しゃぼん玉液、吹き具

撮影:松尾宇人

2018

東日本大震災から7年が経ちました。

根本にある問題については

私たちはずっと足踏みばかりしているような気が

私はしています。

皆さんはどんな気持ちで7年目を迎えますか?

今年もしゃぼん玉を吹きながら歩いて家まで帰ろうと思いますが

歩くだけで良いのだろうかという気持ちも

今年は特に感じています。

 

歩いて移動する様子を

Twitter / Instagram / Facebook に

投稿し続けます。

ハッシュタグは

#シャボン玉2018

 #soap_bubbles2018

とつけています。

 

よかったら、あなたの今いる場所から

シャボン玉を吹いて

歩いて

あなたのお家まで

歩いて帰ってみてください。

 

見落としていた何かを

あの日のように

何かを

歩く中で見つけられるかも知れません。

世界中がしゃぼんだまで追悼の意を表する日を作ろう。

いつもは電車に乗る道を、歩いて帰ってみよう。

この足を支えてくれていると思った地面が揺れて

7年が経とうとしている。

 

大きな事故が起きて

ようやく過去の選択が

大きな過ちだったかもしれない可能性を考えた。

大丈夫だと我々を安心させて盲目になっていたことが

文字通り大きく揺れ崩された。

自らの足で歩かざるを得なくなった時

初めて見えたものがたくさんあった。

たくさんの犠牲者を出してしまった。

ショックだった。

頭を強く打たれたような

とは、こういうことかと知った。

彼らのおかげで目が冴えわたったとも言えないか。

 

私たちはあの時心に決めたことを

まだ覚えているだろうか。

この7年で

それが些細な歩みであったとしても良い

私の歩みは前に進んでいるだろうか。

目的地は

まだ見失わずに歩いているだろうか。

 

私たちは日々変動する地球と共に生きている。

年に一度、自らの足で歩いて、愛する我が家に帰る。

淡く、儚いシャボン玉が

どうか無事に天まで届くようにと

祈りを託して。

 

ひたすら歩いて動かす足の感覚は

次第にモーターで動かす機械のように

交互に、右、左、右、左と前に出すだけになるが

街の景色は緩やかに変化し

時に見つける発見に

休息を得、希望を感じる。

私は歩くのが好きだ。

あの日、交通麻痺で混乱した都市の道も

きっと絶望ばかりではなかった。

 

自らの身体を使ってその感覚を味わいながら

インターネットのSNSを通じて

歩いて帰る様子をリアルタイムに中継する。

 

 

2018.3.11 三木麻郁

 

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シャボン玉ステーション 設置場所

協力(敬称略)

 

ビアパブイシイ

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麹中

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