撮影:松尾宇人
世界中がしゃぼんだまで追悼の意を表する日を作ろう。
いつもは電車に乗る道を、歩いて帰ってみよう。
この足を支えてくれていると思った地面が揺れて、6年が
大きな事故が起きて、ようやく過去の選択が大きな過ちだ
大丈夫だと我々を安心させて盲目になっていたことが、文
自らの足で歩かざるを得なくなった時、初めて見えたもの
たくさんの犠牲者を出してしまった。
ショックだった。
頭を強く打たれたような気分だった。
彼らのおかげで目が冴えわたったとも言える。
私たちはあの時心に決めたことを、まだ覚えているだろう
この6年で、それが些細な歩みであったとしても良い、私
私たちは日々変動する地球と共に生きている。
自らの足で歩いて、愛する我が家に帰る。
今年はこの行為が意味する幸せを、噛み締めて歩こうと思
2017年3月11日 20:00から、三木は、追悼の意味を込めて、しゃぼん
その様子をリアルタイムでTwitterとfacebo
ハッシュタグは #シャボン玉2017 #soap_bubbles2017 です。
もしよかったら、あなたのいる場所から歩いて帰ってみて
ハッシュタグを使っていただくと記録が残しやすいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
以下の記録は3月11日の夜、三木が外出先から歩きながら家に帰っている様子をSNSで短いテキストと共に発信した時の写真である。
道中、合わせて5名と合流したり、途中で別れたりして、私たちは上野まで3時間かけて歩いた。
SNSの利用者たちの中には、この時の投稿を追って「あ、今、彼らは私の近くにいるらしい。もしかしたらこのルートを通るかも」という予測を各々立てて、私たちとの合流を図る人もいた。ゲーム感覚で、面白かったらしい。
この企画は2012年3月11日から始まり、毎年恒例の行事として行っている。今年で6年目を迎えた。
自らの足で立ち、歩みを進める、という行為は、心理学的にも自信の回復につながることが言われているが、地震の直後、交通麻痺によって溢れた帰宅難民たちの心は、案外、悲しみだけが占めていたわけではないと思う。
見ず知らずの人たちと共に歩く中で、見出した希望があったのではないだろうか。歩きながら、これまでの人生について、社会について、改めて考えたのではないかと思う。
あの時の反省や希望を忘れないために、初心に帰るために、年に一度は震災のことを語りながら、歩いて帰路についてみようと思った。
案外、私たちは歩けるものである。
しゃぼん玉を吹く行為は、動揺「しゃぼん玉」の歌詞から、そのメッセージを引用している。作詞家・野口雨情は、この歌に我が子の魂が無事に天まで届くようにと願う様子を、儚く浮遊するしゃぼん玉になぞらえて詩を書いたと言われている。
以下撮影:三木麻郁
投稿先
Twitter #シャボン玉2017、#soap_bubbles2017
Instagram #シャボン玉2017、#soap_bubbles2017
Twitter、Instagramでハッシュタグ(#シャボン玉2017、#soap_bubbles2017)を案内して、一般からの参加を募った。
以下は掲載に同意をいただいた方々からの記録。日本国内外からの投稿があった。
現在同時に制作しているシャボン玉・アーカイブのアプリケーションでも、まとめていく予定の記録たちである。
事前計画
8:00pm 小岩駅
9:00pm 四つ木付近
10:00pm スカイツリー付近
11:00pm 上野駅
各SNSでのプロジェクトの概要、参加方法について
Twitter(リンク)
facebook (リンク)
Instagram(リンク)
以下のハッシュタグリンクから、世界中からの投稿を、まとめて見ることができる。
Twitter #シャボン玉2017、#soap_bubbles2017
Instagram #シャボン玉2017、#soap_bubbles2017
《3.11シャボン玉・アーカイブ ARアプリ》
今年度から、首都東京大学で研究をしている渡邉英徳氏の協力を得て
「3.11シャボン玉・アーカイブ ARアプリ」の開発に着手した。
これは6年目に入る「シャボン玉を拭きながら歩いて帰る」シリーズをまとめた
記録集的なアプリケーションとなる。
1年ごとの3月11日の、夜の東京の変化を
1つのアプリケーションで知ることができる構想で開発を進め
現在も改良を重ねながら走らせている企画である。
運用には、まだまだ課題も多く残っているが、
このような二次的な創作物が、私からではない、他者発案から生まれたのは
このアプリケーションが初めてのことだ。
《しゃぼん玉ステーション、協力店》
イベントを盛り上げるために、毎年ノベリティをデザインしている。
今年はしゃぼん液を8店舗に配布するに合わせて
ボトルのラベリングをデザインしたほか
ステッカーを3種類、デザインした。
しゃぼん玉液のボトルは
企画に賛同してくれた商を「しゃぼん玉ステーション」と称して
店主の管理の元、無料で配布している。
しゃぼん玉ステーション、協力店
台東区谷中
・COUZT CAFE+SHOP http://www.couzt.com/
・ビアパブイシイ http://www.beerpub-ishii.com/
文京区千駄木
・Porque ART https://porque-art.tumblr.com/
・リカーズのだや http://www.e-nodaya.com/
・ケプルヴィル 写真館&カフェ http://www.capleville.jp/
世田谷区世田谷
・good sleep baker http://goodsleepbaker.com/
千葉県柏市
・YOL Cafe Frosch (カフェ) Facebook
・Noblesse Oblige (コアーワーキングスペース) Facebook
ABOUT
美術家 / Artist
三木麻郁 / Maaya Miki
東京を拠点に活動。
1987年 生まれ。
2013年 武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒業。
2015年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
この世界を構成するものへの関心が制作動機の起点にある。
それは言語だったり、人だったり、見上げた空の向こうだったり、蕾の数理だったりする。
私は世界の一端にしか触れられないことに謙虚に真摯になりたいと思う。
数式に具体的な形状を与えた「mathematics」や、言語、星座図といった記号表記をオルゴールのためのコードに変換させた「プストタに鳴る鐘」「誕生の讃歌」、3Dプリンターで作られた医療器具を用い、その開発者と共同制作した「とほくおもほゆ」(2023)などを制作。
文学、数学、天文学、音楽など異分野の研究を領域を往来しながら、既存の規則を調整し、別の装置に置換、出力する。その際のルールは、観測結果から決まることもあれば、共感覚とも言えるような、理論的説明が不可能な独自のルールによって決められることもある。ルールによって再構築された偶然的な出会いを取り込み、表出するという手段をとることが多い。固定観念からほんの少し脱輪させることで見える(感じる)風景を、様々なメディアを通して再現を重ねることで、私たちが見慣れてしまった世界の俯瞰を試みている。
継続的なプロジェクトに「誕生の讃歌」(2012~)、「3.11にシャボン玉を吹きながら歩いて家に帰る」(2012~)。
Maaya Miki
Artist
Born in Osaka on 1987. Live in Tokyo.
2013 Department of Oil painting, Musashino art university
2015 Department of Intermedia art, Graduate school of Fine arts,Tokyo university of the art
" mathematics " are sculptures made of papers that Miki gave a unique shape to a formula, " Bell Ringing in пустота (emptiness) " and " Hymn of birth " are installations that people who visit exhibitions play music boxes which have special cards exchanged star charts and language to dot code, they are the most important Miki's artworks.
She make her artworks coming and going to some fields ; literature, mathematic, astronomy and music, and exchanging stereotypical rules and conceptual manners to anything else, she approaches that another world may be in the world where we see. She always hope to think how do we get the world without the fight, relations considerate for all people and right eyes to look at the world more beautiful through her works.
Link
Instagram / facebook / You tube
Design&Illustration
https://mikimaaya.wixsite.com/mysite
Art Education
https://porque-art.tumblr.com/
Mail : maaya.miki@gmail.com
2010/08/27 HP開設
Copyright ©Maaya Miki all rights reserved
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